出品者からのメッセージ
-大広間
京都いけばなプレゼンテーション2024
今回のテーマ「 leaf ー 葉をいける ー 」にちなんで
それぞれの作家が思いを込めて活けました。
京都芸術センターのフリースペース・講堂・大広間
個性あふれる3つの空間で
様々な「葉もの」が彩る世界をお楽しみください。
大広間-01
井田 益甫 【 東福寺未生流 】
初夏の戯れ
ロシアンオリーブは優しいシルバーリーフでその枝はおしゃれな雰囲気を演出してくれます。ただ実はそのまま食べると渋く、料理して食べるかジャムにするそうです。
大広間-02
馬淵 宜子 【 未生流 】
アフリカでは、度々、ココヤシの果肉や果汁で喉を潤わしました。村に行くと、ひょうたんになみなみと注がれた、パームワインと呼ばれる樹液を発酵させて造ったお酒で歓待されたものです。見上げると、高々としたヤシの木のてっぺんで、葉が撓っていました。
大広間-03
北口 悠甫 【 未生流笹岡 】
初夏の季節、ナツツバキでお生花を生けました。もうひとつの花器には白の百合を生けております。
大広間-04
中村 凜翠 【 小松流 】
脈々と
いったい誰がこんな模様を作ったのかというような葉脈。脈々とめぐる水の流れ。そんな動きもちっとも感じさせず、ユラユラサラサラ風に揺れるばかり。
大広間-05
西野 海甫 【 未生流笹岡 】
二季の通い
青もみじとカナメモチのコントラストに季節の移ろいを表現しました。
大広間-06
新井 伸子 【 小松流 】
葉を生けるがテーマだったので
花は布や紙でつくりました
「自分を信じて作品をつくる、作った作品を認める」
私にとってとても大切で幸せなことです
そのような機会を与えてくださった小松流、先生方、応援してくれた社中のみなさまに感謝の思いでいっぱいです
大広間-07
野々田 美水 【 御室流 】
グラジオラスの葉を組む
初夏になるとグラジオラスを伝統的な生花にいけて楽しんでいます。
「葉物」生花の一つで「軸付葉物」の扱いをします。
葉のつき方に特長があります。葉が茎に密着しています。まず裾の方から葉を破かないようにはずし、綺麗な葉を選び、葉を組みいけます。
素朴な葉ですが、美を求め葉を組む所に楽しさがあります。
大広間-08
堀祐 里香 【 池坊 】
言の葉
生け花もことばも想いを伝える。
受け手に寄り添う、
その気持ちを忘れませんように。
大広間-09
平尾 真風 【 峰風遠洲流 】
夏めく頃、風に揺れる葉で囲まれた、涼しげな空間をイメージしてみました。
暑い日々、ほんのひととき、涼感をお届けできればと思います。
大広間-10
本多 栄甫 【 東山未生流 】
タニワタリの葉は波のよう。
大波小波に揺られるかの様に、胞子が谷超えて飛んでゆくから谷渡り。
一枚の葉にも風景が浮かぶ。
大広間-11
赤尾 牧子 【 小原流 】
面白い葉物を探していて、芭蕉を見つけました。それに合わせる葉物を探しているうちに、だんだん南国風の取り合わせになっていきました。和風の床の間に、どのように表現できるでしょうか ドキドキ ワクワクしています
大広間-12
小山 幸容 【 華道表現派 】
葉の持つ可能性を見いだし遊ばせてみたいと思います。大胆にそして優美に。
大広間-13
芦田 一春 【 遠州 】
ナツハゼの生花(しょうか)です
大広間-14
渡邉 沙由理 【 日下部流 】
夏らしく元気になって、酷暑をのりきる
ただただその気持ちを込めて。
大広間-15
南 とも甫 【 細川未生流 】
雨上がりの一景
大広間-16
秀平 彩華/松尾 恒甫 【 嵯峨御流 】
河川の景
嵯峨御流の景色いけ、七景の一つ河川の景。山と海の環境をつなぐ生命の道、ゆったりとした川の流れをシャガの葉で表現。
大広間-17
植松 賞月 【 松月堂古流 】
いけばなの世界では古来植物の葉を愛で、大切に扱い、季節の変化の指標としてきました。私も先人たちのそんな姿勢に習いより深く葉の表情の奥深さを表現出来るようになりたいと思っています。