出品者からのメッセージ
-講堂
京都いけばなプレゼンテーション2024
今回のテーマ「 leaf ー 葉をいける ー 」にちなんで
それぞれの作家が思いを込めて活けました。
京都芸術センターのフリースペース・講堂・大広間
個性あふれる3つの空間で
様々な「葉もの」が彩る世界をお楽しみください。
講堂-01
城野 眞理子 【 池坊 】
Growing
「枯れた花にも華がある」
蕾を見て未来を感じ、枯れた花には命の軌跡を思う、、、
どの一瞬にも、その時々の美しさがあり
「命ある姿」と捉えます。
講堂-02
中西 千里甫 【 嵯峨御流 】
立鶴にいける
宝器七種、行の「真鶴」の変化型の「立鶴」に、新緑の葉が美しい夏櫨と燕子花をいける。
講堂-03
山中 樹【 洛陽未生流 】
~葉の静かな力強い命を感じてもらえれば~
講堂-04
松井 美佳苑 【 京都未生流 】
こもれび
葉をいけるというテーマに、柔らかな淡い緑色の葉の「やまなし(銀葉)」を選びました。
木漏れ日で葉の影がキラキラと揺れる様を表現しました。
葉の魅力を木漏れ日からも楽しんでいただければと思います。
講堂-05
伊藤 美由甫 【 未生流中山文甫会 】
森の中のナナカマドをイメージしました。ナナカマドは葉がいきいきとしていて、生命力を感じます。初夏の爽やかで力強い様子を生けられたらと思います。薔薇は花がとてもきれいなので、花に目を奪われがちですが、葉もきれいなので、葉を活かして生けられたらと思います。
講堂-06
花﨑 陽文 【 草月流 】
蘇鉄の葉の濃い緑色には黄色の花がよく似合う。
蘇鉄の葉と黄色の花を取り合わせて活けて見ました。
講堂-07
谷川 和美 【 日下部流 】
Bossa
ドラセナは中心のグリーンをオフホワイトが囲む色あいの葉と緩くカーブする枝が優しいリズムを生みだし、雨に向かう季節に和みと爽やかさを添えます。周りの葉や花も同じリズムを刻むようにいけられたでしょうか?
講堂-08
椹木 靖山【 蕙心遠州流 】
ハは大事である。ネもハも大事である。ハナもミも大事である。しかし、ハは何も言わない。控え目である。だから、さりげなくハを見る。見つめ過ぎるとハは紅くなってしまう。
講堂-09
中野 天心【 華道本能寺 】
植物を見ると黒田如水「水の如く」に想う。
形、色や形態を自由に変え、額に落ちる優しい一粒が
何百年かけて石をも削る。
強く優しく、そして必要なもの。
風が強ければ破れやすく、雨が強ければ自ら切れ込みを入れ、
陽が強ければ針のような葉に。
ただただ宿命に従う生き方を美しく、尊く想う。
講堂-10
杉崎 翠山 【 喜堂未生流 】
暑い日が続きますが、エネルギーのみなもとは何ですか?
講堂-11
熊谷 道玄 【 月輪未生流 】
私は今回、五体の如来さまを表現しました。如来さまにはそれぞれを表す五色の色があります。
五体の如来さまの慈悲を慈しみの光として、いけばなにて表しました。
講堂-12
西阪 保則 【 専慶流 】
爽・緑・花
この季節の葉の緑は色々です。爽やかな緑・明るい緑・深みのある緑…、あなたはどの様な緑がお気に入りでしょうか?
講堂-13
岡 慶民 【 草月流 】
シャープで肉厚な葉をもつリュウゼツランと海や川に漂流物として打ち上げられた流木とで、強くてたくましく荒々しいが、一方でフワッとした優しい綿花との融合で安堵を感じさせてくれています。
講堂-14
藤本 阿佐華 【 華道表現派 】
天を突く
四方からみられるという点で難しかった。花も葉もたのしい。悩みが多ければ喜びも多い。
講堂-15
村田 香風 【 香風流 】
魚と遊ぶ
魚達は、澄んだ水と、青い空と、緑の葉陰が大好き、
嬉しそうに、楽しそうに、泳ぎまわる。
講堂-16
梅田 一茜 【 一光流 】
葉を生かす
葉は、緑美しく、そして一緒にいけると花を引き立ててくれます。又 葉の緑は私にやすらぎを与え、心落ちつかせてくれます。花や木にとってなくてはならない葉。そんな葉が生かすいけばなをいけてみたく思いました。
講堂-17
宮本 花抱 【 甲州流 】
緑を生ける
新緑にあわせて生けました。